ジャニーさんに聞きたかったこと
2019年7月9日、ジャニー喜多川氏が永眠された。
私はその時、呑気にお風呂に浸かりながらtwitterを眺めていて、そのショッキングなニュースを知った。
とても悲しかった。何年も前からこの日がやってくる事は分かっていたはずなのに、実際にその日がやって来ると、やっぱり悲しかった。
何度か現場でそのお姿をお見かけしたことはあるが、1度も話したことが無いその老人の死が、こんなに悲しいなんて。
ただのヲタクである私がこんなに悲しいんだから、直接関わっていたタレントや関係者のその悲しみは、はかりしれない。
ジャニーさんは、実子がいない。けれど、こんなにたくさんの子供たちに囲まれて、死に際を看取られるなら、それはそれで幸せな最期だったんだろうと想像がつく。
ジャニーさんは、舞台や映画など、自分の作品の中で、必ずその強い信念を残していった。
夢と希望。世界平和。
ジャニーさんが創るそんな世界が、私も大好きだ。
でも、1つだけ、ジャニーさんが1度も言っていなかったことがある。
ジャニーさんにとって、私達ジャニーズファンは、どんな存在ですか?
消費者ですか?顧客?それとも少年達の愛情を奪い合うライバルですか?ただの民衆?
この答えが、どうしても、聞きたかったな。
映画少年たちのラストシーン、刑務所でパーティーが行われるシーンでは、正装した女性達も観客として登場した。
果たして、私達はジャニーさんの人生にとって、単なるエキストラだったんだろうか?
何か、役に立てていたんだろうか?
タレント達は、ファンあっての活動、と嬉しい事を言ってくれることもあるけれど、ジャニーさんの言葉として、1度でいいからそんな言葉を聞いてみたかった。欲張りかな。
私は、ずっとジャニーさんのライバルでいたかったな。
もう叶わないけれど。
単なるエキストラでもいいから、会場を埋め尽くす光の海の中の一点でもいいから、ジャニーさんの人生を彩る1部分として、参加できていたら幸せです。
御冥福をお祈りします。