沼の底からこんにちは

君とJETなDOするLIFEなう @KUMA70145184

パパママ1番!裸の少年夏祭り!『サマステ』に行ってきた話 ~EXシアター編~

 

『サマステ』そう、サマーステーションの略である。毎年テレビ朝日主催で行われている夏のイベントである。不思議な事に、今年のコンサートのタイトルには『サマステ』という名称は一切使われず、『パパママ1番!裸の少年夏祭り』という、親孝行なんだか親不孝なんだか最高に意味不明な名称が付いていたが、ファンの間では例年通り『#サマステ』で通じるのでこのブログにおいても『サマステ』と呼ばせていただくことにする。

要は、六本木EXシアターにて秘密裏に行われている、灼熱の死闘現場である。

私もジュニア担のはしくれとして、この夏、絶対に通っておかなければならない場所であった。

 

そもそも、ジャニヲタという超凶暴生物をオールスタンディングの小さな箱に押し込めるなんて、腹を空かせたライオンの檻にうさぎをぽいっと放つようなもの。いや逆だな、5羽のうさぎちゃんを目的に、1500頭越えのライオンを押し込めるという表現の方が正しい。どう考えたって取っ組み合いの殺し合いしか起きないんじゃないかと危惧しつつ、夏の魔法によって女子の平均身長が170センチに伸びた現象を自分の目で体験してきたので、忘れぬうちに記録しておこうと思う。

思い出すだけでジリジリと照りつける太陽と、会場の熱気と、異様な体臭と…で具合が悪くなりそうなので、この記事はほとぼり冷めた冬頃に暖をとる目的で読むことをおすすめします。

 

 

初めてのEXシアターの感想として言えるのは、

楽しいけど辛い!!

辛いけどめっちゃ楽しい!!

という相反する感情が毎回入り交じったコンサートだった。

簡単に言うと、10年前に行っておけば良かったなぁという感じ。そのぐらい、気合いと根性が必要なのである。

まず、開催されているのは8月。そう、ド真夏。連日ニュースでは熱中症の搬送患者数が報告され、お天気キャスターが熱中症に気をつけて、と心配してくれているというのに、その警告を完全無視し、真夏の大都会 六本木にて開催されている。駅から会場までは徒歩7~8分ほどだが、いつもより気合を入れたメイクだって駅から数歩出た瞬間に真夏のアイスクリームのようにどろどろと溶け始める。

私は片手に扇風機を握りしめ、なんとか顔面を死守したつもりだったが、会場に着く頃には恐ろしい顔面に成り代わっていた。汗は若者にとって自然成分のラメと化すが、BBAにとっては皮脂と油の混ざった分泌物でしかない。会場に着いた時点で顔面のコンディションは既に死亡寸前である。どんなに高価なデパコスの『絶対に崩れないメイク!』なるものも、真夏のEXを前に完全敗北する。最も頼れる相方は、汗ふきシートである。ひたすら汗を拭く、それがベストな汗対策だった。

 

会場に到着してから入場までは、降り注ぐ直射日光と都会のビル熱を反射しまくるオープンなスペースで自分の番号が呼ばれるまで並ぶこととなる。この時点で背中や胸や頭から滝のように汗が流れ落ち、今すぐ水風呂に飛び込みたい気持ちになる。日傘を差した所で全方位から照りつける紫外線からは逃げられるはずも無く、私がかねてから必死で皮膚科に投資したシミ取りの治療費は、このEXで水の泡と化した。

 

当然のように、会場は若い女性でひしめき合う。これから担当に会えるという高揚感を抱え、お友達同士で楽しそうに入場を待つ選ばれし猛者達。既に風呂上りのビールを飲んで1杯引っ掛けたい私のようなBBAはお断りムードが漂っている。

しかし、私は強欲なジャニヲタである。どろどろの顔面を背負ったとしても、なんとか手にしたチケットを無駄にする訳にはいかない。私は限界を迎えると赤ちゃん言葉になるという性質を持っているため、この待ち時間は主に半分白目で赤ちゃん言葉を話していたような気がする。恐らく、高齢者の赤ちゃん返り現象と同じである。そんな真夏の恐怖を感じるくらい、開場までの時間は炎天下クラっとするサマーの洗礼を浴びることとなった。

 

スタンディングの番号が呼ばれ、会場入りしたら涼しくなると思いきや、人人人の密集に更なるクラっとするサマーの洗礼が待っている。密集した会場では、体臭と、汗と、香水の混ざった匂いと、前の人の頭皮の匂いとの戦いが待ち受けていた。ちなみに私は慢性鼻炎持ちのため鼻はそんなに効かない方だが、それでもかなりの苦痛を感じる時があった。なので、人より嗅覚が優れた人にとっては相当辛い状況になる。

汗だくの人間達が、小さく前へならえ、程度の距離感で2時間ものライブを過ごすのはなかなかの苦痛であり、パニック的な持病をお持ちの方はこの辺りで御遠慮することをオススメする。

 

マルイの靴売り場よりも豊富に揃ったEX厚底市場によって、女子達が日本人男性の平均身長に到達し始めるのもこの頃。前の人とのかぶりを気にしつつ、各々自分が鑑賞する場所取りをしていくこととなる。

スタンディング席は、ある程度自分が見たい場所から見れるというメリットがある。早番で入って空いてるうちに自分の担当の立ち位置を確保するのもいいし、少しでも前に詰めたいなら前へ前へと距離を詰めることもできる。立ち位置を重視するジュニア担にとってこれはとても面白く、必然的に立ち位置付近は同じ色のペンライトが密集する現象が発生するのもまた興味深かった。

ちなみに、1度だけ待ち合わせ風にお友達と合流する光景を目撃したが、整理番号を無視した横入りはかなり反感をくらうので、ライオンの餌になりたいうさぎちゃん以外の方は辞めておいた方がいいと思う。秒で食われます。

 

各々が今日の自分の鑑賞位置を決め、開場時間を迎えると、ステージが開き、

『いぇいいぇいイェイ!EXシアター!!』と元気な5人のシルエットが出現する。この瞬間、今までの汗だくの苦痛がチャラ!!ね、夏の魔法にかかっちゃうのほんと不思議。ここからは先は、一瞬も目をそらさない魔法の時間の始まりだよ!!はい、やっと楽しいブログになってきた~!!だって目の前には、キラキラの自担が踊ってるんだもんね!

 

前の人の振りかぶったペンラが自分の顔面に当たろうとも、逆に自分のペンラで前の人の頭を叩こうとも、煽り運転のような暴行事件が起きて殴られることは絶対にない。なぜなら、皆、目の前の自担しか見ていないのだから!周囲で何が起ころうとも皆視線の先は1つ。なので、開演後は基本的に平和であった。

 

ちなみに見え方としては、ざっくり整理番号で言うと、

~300 超見やすい

~500 見やすい

~1000 かぶりに注意しながら見る

~1300 だいぶ見えない

1500台 見えない。ほぼモニター鑑賞。

という感じかな。

その日の前の人の動きや背の高さによって変わってくるが、1500番台で入った時は、かなりぎゅうぎゅうで暑く、しかもメインステージはほぼ見えず、かなり辛かった。バルコニーに来た時にやっと見えるが、やはりメインのダンスを見たい私としては、ちょっと物足りなさを感じてしまった。

自担の背が高く、いつでも顔が見やすいという点はとても感謝した。自担の身長が小さい場合はもっと早い番号でないと辛いと思う。

 

私が所持しているジャニヲタ教科書には、コンサートの持ち物欄に『ペンライト、うちわ、双眼鏡』という三種の神器が記されているが、ここEXシアターの教科書はまた別の記載がされていた。

うちわは禁止。うん、邪魔だもんね。

双眼鏡?ハァそんなもの必要ねぇ!声出せゴラァァァ!!!

というような記載である。

まぁ、要するに、ペンライトと元気なテンションがあれば他に何も必要なかった。うちわも双眼鏡もなく、どうすれば…と心配になったそこのあなた!空いてる身体で踊ればいいんだよ!!声出せばいいんだよ!!!

そう、元気にテンション高く楽しめばいい。

そんな、コンサートの原点について思い出させてくれるような会場だった。

 

ペンライトに関しては、鬼の爪のように指の間に突き刺し、頭上高く掲げて盛り上がる人もいるが、やっぱり後ろの人は見えにくいし、あんまり高く上げても変な宗教みが増して、君はどこの宗派から来たのかな…?と、ご本人達からは微妙な顔しかされないと思うので辞めておいた方がいいと思う。特にイエゴで太鼓のリズムに合わせて高々とドンパチを始める行為は普通にちょっと引く。物足りない人は、太鼓でドンしにゲーセン行こうね。

 

舞台を縦横無尽にローラースケートで走り回るHiHiJets達。しかもこの内容を1日2回。マジで尊敬と感謝卍!な気持ちでいっぱいになりつつ、公演は凄まじいスピードで展開していく。ガンガン上げてくテンション!な会場の盛り上がりで曲に合わせてペンライトを振り、おいで sunshineする空間はまさに魔法にかかったような一体感。キラキラのアイドルに癒され、水風呂に入りたかった気持ちは一瞬でどこかへすっ飛んでしまった。

みんなが一緒に振り付けを踊れる曲や、演出重視の曲など様々な魅力溢れるセトリが組まれているが、どうしても演出重視の曲では、一瞬でも脚の疲労に意識を飛ばすと、「私は今、一体何を見ているんだろう…」と、集中が途切れてしまうので要注意。

途中、MCタイムが挟まれるが、当然のように立ちっぱなしで聞くことになる。前半はMC内容もしっかり構成していたように見受けられたが、後半はそのネタも尽きたのか、ファンに対する質問タイムとなる。

HiHiJetsのMCは基本的に面白く、私は大好きな時間だったが、時折、「長い…座らせてくれ」と懇願してしまう時も正直に言うとあった。

 

ずっと立ちっぱなし。途中で座り込む者もちらほらいるが、私は1度座ったら最後、二度と立ち上がれなくなるような気がしてなるべくしゃがむことは避けて終始立ち尽くして見るスタイルを取った。

 

そんなこんなでコンサートは無事終了。

ちなみにここまで終始スタンディング席についての内容となっているが、EXシアターにはバルコニー席、指定席、というちゃんと椅子が用意された席も存在する。今回、私は幸運にもバルコニー席にも入ることができたが、私が入った回は関係者様が多く、皆セトリの資料片手に鑑賞するスタイルを取っており、なんともライブ感のない寂しい気持ちになってしまった。四方八方関係者に囲まれ、よく見たらジャニヲタがよく知るあの有名な方もいらっしゃるような状況で、バカデカボイスでHiHi!とテンションを上げるのはかなり困難であった。しかも、スタンディングの密集に空調を合わせているためか、異様に寒く、真夏のEXシアターで凍えながら静かに見守るスタイルとなった。

いわゆるEXシアター!な雰囲気を楽しめるのはやっぱりスタンディング地獄で餌を待つ鯉のスタイルが楽しいと個人的には感じた。

指定席は今回入れなかったが、これもまた違った雰囲気だと思うので、また来年機会があれば経験してみたいなと思う。

 

 

会場を出る際、帰り道はまた大行列でEXシアターの前に出て、ド定番のこんな写真を撮った。

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私は主に夜公演に入ることが多かったのだが、夜公演とはいえ終わるのは19時過ぎ。六本木の夜はこれから、という絶好のゴールデンタイムである。汗でベタベタになった身体とテカテカになった顔面を引きずりながら、美味しいごはんとお酒を飲みながらお友達と今日の公演について語り合うには最高の時間となる。

そんなアフターも込みで、すべては夏のキラキラした思い出の1ページとなる。

 

そんな、「この夏に夢をみるのさ」な夏を過ごせて結果的にはめちゃくちゃ幸せな思い出がいっぱいになったこの夏。

 

ちなみに7月は必死にジム通いをしても一向に減らなかった体重が、8月は1度もジム行けていないにも関わらず、するすると減っていった。まさにEXマジック。

 

さぁそろそろお気づきの方もいると思うが、この記事にはHiHiJetsのことはろくに出てこない。おいおい読んだ時間返せよと全力で突っ込んだそこの貴方。大変申し訳ない!!

このエントリーでは、主にEXシアターという特殊な会場についての記載がメインで、めちゃくちゃ長くなってしまったので、本題についてはまた次のエントリーに書きたいと思う。

 

長々と書き綴りましたが、今後、EXシアターに行きたいと思う私のようなジュニア担初心者の方に読んでいただければ。